新入社員や若手の後輩をメンタリングによって指導育成する役割の方向けの研修です。指示命令で後輩を指導するだけでなく、対話と助言を通じて相手に気づきを促し、主体的な行動を取れるようになるための意識と考え方、そしてそれを職場で実践するためのコミュニケーション・スキルを身につけます。
 
■研修の対象者
こんな方々に向いている内容です
  • 初めて指導役になった
  • 業務指導だけでなく、後輩のメンタル面のケアまで期待されている
  • 既にベテランで仕事の知識やスキルは優れているが、人を育てるのが不得意

■研修の目的
  • 業務の知識やスキルを教えるだけでなく、仕事の意味や理由を教えられる存在になる

■研修の目標
  1. 育成者として自らの組織における役割を理解し、 それに相応しい意識になっている
  2. メンティー(被育成者)のヤル気を引き出し、成長を促進するために必要なスキルを身につける
  3. 職場の課題解決の具体的ヒントが得られており、研修で学んだスキルを職場で実践できるようになる
■研修の効果
  • 育成者に必要な利他的な考え方や価値観を具体的に学び、上位者に相応しい意識になる
  • 後輩から信頼され、慕われる存在になるために必要な「あり方」を学び、職場で実践できるようになる



■研修の様子
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■研修の流れ
基本プログラム(1日〜2日)
項目 目的 演習概要
オリエンテーション
  1. 他の受講者とよく知り合い、緊張を緩和して創造的な学びの場を作ります。
  2. なぜ学ぶのか、どのように学ぶのかを理解させ、研修への参画意識を高めます。
  • アイスブレイク(現状の困り事共有)
  • セミナーの方向付け(現状の課題明確化と学ぶ目的の理解)
  • 自らゴール設定をする
育成者の役割
  1. メンティーとの役割や意識の違いを再認識させ、育成者として活動するために知っておかねばならないことを理解する
  2. 会社のが目指す方向性の中で育成者はどのような役割を期待されているのか、具体的にどういうことをするのがよいのかをグループワークで明確化し、次のセッションの「意識」につなげる
  • 組織の観点から理想のメンター像をイメージさせるグループディスカッション(テーマ例:理想の育成者とは?)
  • ディスカッションの成果を振り返り(自らが目指していく成長の方向を自覚)
  • 講師による講義(理想の上位者に必要な行動様式)
育成者の意識
  1. 育成者として普段から意識しておかねばならないことを認識し、具体的な行動のイメージを持たせる
  2. 育成者が職場で役割を果たしていくために必要な知識やスキルなどを具体的に認識する
  • 自分が新人だったころの体験の振り返り
  • 当時の育成者の言動から、理想の育成者が持つべき意識と具体的な言動をグループ共有を通じて整理し自覚する
  • コミュニケーションゲームで言葉で伝わること、伝わらないことを体感。指導に必要な意識を自覚する
傾聴のスキル
  1. 後輩から信頼を得、関係性をより深め、目的・目標を共有するチームを作るために必要な、コミュニケーションの基礎スキルを学び、実践意欲を高める
  • 聴く姿勢
  • 聴く意識
  • 聴くための実践スキル
質問のスキル
  1. 相手の内面を引き出すための質問法を実践的に学び職場ですぐ使えるようにする。相手の動機の元がどこにあるのかを引き出せるようになり、相互理解を深める
  • 深める質問、広げる質問
  • 価値観を明らかにする質問
  • 訊くために必要な意識
効果的な指示
  1. 相手の内面を引き出すための質問法を実践的に学び職場ですぐ使えるようにする。相手の動機の元がどこにあるのかを引き出せるようになり、相互理解を深める
  • 深める質問、広げる質問
  • 価値観を明らかにする質問
  • 訊くために必要な意識
効果的な指導
  1. メンティーを効果的に指導し、育成するために必要なフィードバックの方法を学んで、職場で実践できるようにする
  • 効果的な褒め方
  • 叱ると怒るの違い
  • 効果的な叱り方
  • 効果を発揮する指導のタイミング
  • 効果的な指導のために必要な意識
総括
  1. 研修で学んだことを整理し、自分の課題を明確にしたうえで、直近の目標設定を行い、最初の行動を促進する
  • 研修での学びと気づき、これからの課題、最初の取り組みを「実践の決意」として一人ずつ全受講者の前で発表し、育成者としての意識を固め、職場での実践を促進する


 
■受講者のコメント(実践の決意表明より)
・人を指導するためには、まず自分がお手本にならなければいけないということを学んだ。
ただ叱るのではなく、アドバイスで方向性を示す。相手の考えを聴く、否定から入るのを止める
・顔を見て話しを聴く大切さを学んだ。感情的にならず、理性的な本気のコミュニケーションをとる
・人の話を聴くにも、自分の心のあり方で伝わり方がぜんぜん違うことを学んだ。自分だけわかる言葉で話すのではなく、後輩を思いやり相手に分かる言葉で伝えることの重要性がわかった。研修を受ける前は後輩に対して否定的な言葉を使うことが多かった。これからは否定せず、一旦受け入れることを意識する。そして周りに積極的に声をかけ肯定的な関心をもって人と接していきたい。
・自分がメンターという立場であることを自覚しなければならない、ということを再認識した。そして様々な知識や技術を学んだが、後輩や仲間たちと関わる際は、相手に肯定的な関心を持って接することがコミュニケーションや環境をよくするために最も重要なことだと受け取った。これからはたくさんの失敗を重ねながらも、肯定的な関心を持って周囲とかかわっていきたい。
・これまでの自分の聴く時の態度を見直したい。自分の仕事が忙しいからといって否定も肯定もしないで会話していたのが、今思えば恥ずかしい。会話と対話の重要性を学んで、これから自分ができることを一つずつこなしていきたい。
・知らずしらずのうちに、メンティーに自分の都合や考え方を押し付けていたことに気づいた。わかりやすく伝えていたつもりだったが、後輩にとってわかりづらい説明だったかもしれないと気づいた。これからは指導される側の立場や状況、心の状態までを思いやり、後輩から憧れられるような存在を目指す。そのためには、メンティーの存在を否定せずに肯定的な関心を持ち続ける。