みなさん、こんにちは。
No.2育成専門コーチの浅見広明です。
4月に新人さんが入ってきて、そろそろ2ヶ月。
新人さんたちは徐々に職場に慣れ、与えられた役割の一部は一人でも出来るようになってくるころかと思います。
今日は、コーチングとティーチングの使い分けについてお伝えしようと思います。
「コーチングは、相手から答えを引き出すこと。ティーチングは相手に答えを教えること。」
相手に対する関わり方に焦点を当て、その特徴を端的に言うとこんなふうに表現できると思います。
もちろん、この定義が万能ではありませんが、今日はこの前提に従って考えていきましょう。
「新人の育成にはコーチングとティーチングのどちらが向いているのか?」
そんな質問を受けることがあります。
やったことのないことを教えるのに、「どうやったらよいと思う?」とコーチング式の質問をしても、なかなか思うような答えは返ってこないでしょう。
初めてのことを教えるには、ティーチングの方が向いています。
また、緊急を要するときも同様です。今一刻を争う場面で、新人教育もしなければならないときには、「さて、こんな場合どうしたらいいだろう?」なんて投げかける上司はいないはずです。
しかし、注意も必要です。今は緊急事態だから、あなたはやらなくていい、として、部下を緊急案件から遠ざけていないでしょうか?
こういうときこそ、「やり方を、よく見ておくように」と指示し、仕事のやり方を見せ、収まってから事態を振り返りながら、部下にやり方を定着させるいいチャンスです。
この場ではコーチングではなく、ティーチングが効果を発揮します。
では、ある程度仕事に慣れてきて、応用の段階に入ったとしたらどうでしょうか?
このときになって初めてコーチングの出番が来ます。
「以前、似たようなことをやったのはいつ頃かな?」そんなことを訊きながら、記憶を呼び戻し、新たに取り組む仕事と、以前トライしてマスターした仕事のやり方との類似点はどこか?自分なりに工夫し、アイディアを活かせるとしたらそれはどんなやり方か?…などなど、質問しながら、相手に考えさせる機会を与えて、新人さんから答えを引き出すのがコーチングです。
皆さんの職場の新人さんも、そろそろ、応用で仕事を覚えていく時期にさしかかっているかもしれません。
そんな気がしたら、ぜひ質問することを意識して、相手から答えを引き出してください。
そのときのポイントは、
「答えを待つこと。」
私たちは、つい自分のペースで相手に答えを求めがちです。
「どうやったらいいと思う?」
そんなふうに問いかけられて、初めて彼らの脳は自分の中に答えを探し始めます。もしかすると、始めのうち彼らはインターネットで検索しようとするかもしれません(笑)。
しかし、個別の仕事のやり方までネット検索では調べられません。こんなときこそ、ビジネスの世界では、自分の頭で考えて答えを出すことに価値があると、教えてあげる機会です。
「全ての答えは相手の中にある」
この考えはコーチングのベースになるものです。
しかし私は、この考えは常に正しいとは思っていません。
初めてのことはわからなくて当然。
相手の中に答えがない場合もあることを認めないと、コーチングとティーチングを場や相手に応じて使い分けられるようになりません。
一つの考えにこだわらないことが、発想の可能性を広げ、より相手の可能性を大胆に引き出せると考えています。
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うまく行っている会社には理由がありました。
仕事を通じて過去に数百社を見てきて私たち。上手くいっている会社には、共通の理由がありました。
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CAPTAIN No.2 浅見広明