みなさん、こんにちは。
No.2育成専門コーチの浅見広明です。
昨日は、朝6時から浦安市倫理法人会のモーニングセミナーで、元帝京高校サッカー部監督、古沼貞雄さんの講演をお聴きしました。
古沼監督は、サッカーの名門、帝京高校を9回連続全国優勝に導いた名将です。サッカーのチームマネジメントのご経験から、仕事に活かせる気付きをいくつも得られた素晴らしいお話しでした。
その中でも一番心に残ったのが、「跡目をする」「周り目をする」という躾けの教えです。
その躾けは、自分の跡を見る、自分の周りを見る、ということでした。
古沼監督は、合宿の帝京高校生にこのようなことを教えたそうです。
・寝床を見る
・トイレの始末をする
・出されたものは残さない
・みんな一緒にごちそうさまを言える食べ方
・風呂の入り方(湯船に垢を浮かせない、湯を減らさない)
「寝床を見る」というのは、自分が起きたあとの寝床や布団をきれいに片付けるという躾け。
皆さんは出張で泊まったホテルを出るとき、一晩お世話になった部屋のベッドの状態を振り返っているでしょうか?
「トイレの始末をする」というのは、自分たちが使うトイレをキレイに掃除すること。
私は入ったときよりキレイにして出てくることを心がけています。
「出されたものは残さない」のは食事の礼儀ですね。
「みんな一緒にごちそうさまを言える食べ方」というのは、人より先に食べ終えてしまったり、一人だけいつまでも食べていることがないように、周りの食事の進み方を見ながら合わせるようにする、という躾け。
お店で食事をするとき、頼んだ料理が全て同時に出てくるわけではありませんよね。自分の頼んだものが出てきたからといって、黙って先に手を付けるのは失礼。他の人の分も出てくるまで箸を付けないというのが礼儀だと思いますが、これが出来ない大人が多いですね。
「風呂の入り方」は、帝京生が入った後のお風呂には垢も浮いていないし、お湯も減らさない。そう指導されたそうです。
130人もの高校生が入浴して、この状態が保たれているのはすごいことで、これは高校生の合宿を引き受ける宿のご主人方の間で語られて、「帝京伝説」になったようです。
もちろん、監督の教えを忠実に守る先輩がいて、後輩を指導し続けたからこそ伝説が守られたのでしょう。
合宿の夕食では鍋が出ることが多く、3日に一度はすき焼きが出たそうです。5人くらいの生徒が一つの鍋を囲んで分け合うのだそうですが、もちろん食べ放題ではありません。
限られた肉と野菜を分け合うのですが、食べ盛りの高校生ばかり、しかも一日中練習して腹が空いているわけです。
体育会では上級生が威張っていて、下級生は理不尽な扱いに涙するものですが(私も体育会出身なのでよくわかります)古沼監督が指導した帝京生は、違ったようです。
合宿のすき焼きの肉を試合に出ない3年生が「お前ら試合に出るんだから肉、食えよ」と自分たちの肉を試合に出るレギュラー2年生に譲るのだそうです。
そんな先輩に支えられた2年生はめちゃくちゃ頑張ったに違いありません(笑)
このような礼儀を教え、躾けをし、当たり前のことを当たり前にやる習慣が、選手の人間力を高め、9回もの全国優勝という偉業につながったのでしょう。
人材教育業に携わるものにとって、躾けの大切さを改めて感じたさわやかな朝でした。
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CAPTAIN No.2 浅見広明